はじめに
ファッション、音楽、政治、恋愛、SNSでの流行語──私たちの身の回りには「繰り返すトレンド」があふれています。「またこれか」「前にも流行ったよね?」そんな感覚、ありますよね。実はこれ、物理や数学で使われる”三角関数(サイン波)”の性質とよく似ているのです。
このブログでは、「なぜトレンドは繰り返すのか?」を三角関数の視点から、少し科学的に読み解いてみたいと思います。
トレンドの波:サインカーブと流行の共通点
三角関数のサイン波(y = sin(x))は、一定の周期で上下を繰り返す波形です。
- 上がる→ピーク→下がる→底→また上がる
- これは「流行する→飽きられる→廃れる→忘れられる→再流行する」といった流れそのものです。
このサイクルが成立する背景には、人間の感情や社会的記憶の波動性があります。感情や価値観も波のように「高まっては消える」性質を持っているためです。
トレンドの位相:何がズレを生むのか?
サイン波には「位相(フェーズ)」があります。これは「波がどこから始まるか」というズレを意味します。
たとえば、
- Z世代とミレニアル世代では、同じ音楽やファッションでも「懐かしさ」の感じ方が違います。
- 地域や文化によっても、流行のタイミングはズレます。
つまり、トレンドは一つの波でも、誰にとっても同じ形には見えないのです。これが、マーケティングやSNS戦略で重要な「ターゲティング」や「タイミング」の意味でもあります。
なぜまた流行るのか?
流行が再びやってくる理由には、サイン波の”周期性”の他にも、次のような要素があります:
- 忘却のメカニズム:人は飽きても、時間が経つと忘れます。
- 反復による快感:脳は「少し違うけど見覚えある」ものに安心感を感じます。
- ノスタルジー効果:かつての流行が再登場すると、懐かしさで心が揺さぶられます。
これらもすべて、「波の戻り」の一部といえます。
応用:恋愛、SNS、政治、ビジネスにも波がある
この”トレンドのサイン波モデル”は、さまざまな分野に応用可能です。
- 恋愛:燃え上がる時期と冷める時期。愛情も波。
- SNS:バズる→炎上→沈静化→再注目、もサイン波的。
- 政治:人気→不信→交代→再評価なども周期性がある。
- ビジネス:売上、モチベーション、トレンド商材のライフサイクルにも明確な波が存在します。
まとめ:流行に波があるなら、自分の波も見よう
三角関数的な流行の波を理解することで、
- 「今は沈んでいるけど、また上がる時期がくる」
- 「あの人が評価されてるのは今が波のピークだからだ」 と、冷静に見られるようになります。
つまり、自分の人生や感情もまた“波”の中にあると認識すれば、焦らず、波のタイミングを活かして行動できるようになるのです。
今後の展望
次回はこの波動の視点を、「人間関係」や「職場の空気感」、「磁場=ブランド力」などに応用してみます。
物理と社会の接点、意外と面白いと思いませんか?