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自衛隊

デスクにも“安全第一”を──ホワイトカラーのための産業原則リメイク術

工場や建設現場で掲げられる「安全第一・品質第二・生産第三」。 これは決してブルーカラーだけの話ではありません。 実は、私たちホワイトカラー──デスクワークをする人間にこそ必要な考え方なのです。


安全第一:整っていない机と心は、事故を引き起こす

「安全第一」と聞いてピンとこない人もいるかもしれません。 でも、それを“心と環境の安全”と読みかえたらどうでしょう?

  • デスクは散らかっていないか?
  • PCフォルダは整理されているか?
  • 頭は疲れていないか?
  • メンタルは不安定じゃないか?
  • 情報過多で“思考停止”になっていないか?

心と環境の乱れは、必ずと言っていいほど「事故」を引き起こします。 それは、資料のミスかもしれないし、大事な会議での言い間違いかもしれません。

“情報過多社会”では、まず「心のシャッター」を下ろして、 自分の安全圏を保つことがパフォーマンスの前提条件になります。


品質第二:信頼の積み重ねが、成果を生む

次に来るのが「品質第二」。 これは、提出する資料の質、話し方、対応力、タイミング── あらゆる“アウトプットの質”に関係します。

例えば:

  • 説明資料は「読みやすい」か?
  • レポートは「誤字脱字がない」か?
  • クライアント対応は「信頼を生むもの」か?

ここでいう品質とは、「目に見える完成度」以上に、 “相手に伝わる誠実さや安心感”を含んでいます。

安全が整った次に、ようやくこの「品質」を追求できる。 そして、その質こそが“信頼”になっていくのです。


生産第三:結果は後から、必ずついてくる

「じゃあ、生産性はどうでもいいのか?」 ──もちろんそんなわけはありません。

ただし、“一番に求めてはいけない”のです。

  • 早く終わらせることばかり意識して雑になる
  • 効率を求めすぎてチームの信頼関係が崩れる
  • 売上だけ追って、健康や品質が崩壊する

こういった現象は、まさに「生産を第一にした結果」起きている事故です。

生産性は、“安全”と“品質”という基盤があるからこそ、 後から“自然とついてくる結果”である──それがこの三原則の本質です。


忙しい社会人にこそ、「安全第一」は必要

パフォーマンスを上げたい。 もっと効率良く成果を出したい。 そう思ったとき、多くの人が「生産性」だけを見がちです。

でも実は、

  • 机を整える(物理)
  • 心を整える(精神)
  • 情報を整理する(認知)

という“安全”こそが、最強の成長戦略なのかもしれません。


最後に──この三原則を、生き方に応用しよう

この「安全第一・品質第二・生産第三」は、 単なるスローガンではなく、“順番のフレーム”です。

順番さえ守れば、誰でも自分の仕事と人生を整えていけます。

  1. まず、自分の内側と周囲の“安全”を確保しよう。
  2. 次に、人に誇れる“品質”を磨こう。
  3. 最後に、求められる“生産”は自然と伸びてくる。

この順番、今の社会で逆になっていませんか?

今こそ、“産業原則”を“生き方”にアップデートする時かもしれません。